TAKAみちのく「俺の中でよ、やっぱヒーローなんだよ、ライガーさんはよぉ。」|新日本プロレス
昨日 (2017.5.17)東京・後楽園ホールで行われた「ベスト・オブ・スーパージュニア24」開幕戦。
例年に比べて出場選手の層も厚かったおかげなのか?また、高橋ヒロムと言う、「絶対王者」が現れたからなのか?更には、ジュニアの地位が上がったからなのか?分かりませんが、本当に見応えのある興行だったのではないかと思う。
特に、私が心を打たれたのは、1試合目の「×獣神サンダー・ライガー vs TAKAみちのく〇」である。
TAKAみちのくは、1日前にツイッターでこのようなことをつぶやいた。
23年前かな?
— TAKAみちのく (@takam777) 2017年5月16日
第一回ベストオブスーパーJr.に参戦した時は雲の上の存在だった
対戦できるなんて夢のようだった
今年が最後のスーパーJr.?
ならばシングルで当たるのも最後かもしれない
真っ向勝負で挑んでみるか、、、
そして
あの時の恩返しできたらいいな。。。 pic.twitter.com/C9LRGzn2ub
そして、迎えた試合で登場した姿が、鈴木軍使用のコスチュームではなく「KAIENTAIDOJO代表」であったのである。
つまり、どーゆう意味かと言えば・・・
新日本プロレスの鈴木軍と言えば「悪役ヒールユニット」であり、レフリーの目を盗み当たり前のように反則攻撃をする。
しかし、今回は、「KAIENTAIDOJO代表」コスチュームで登場した。
だから、反則攻撃をしないで堂々と闘うということなのだ。
また、鈴木軍のTAKAみちのくと言えば、前髪を逆立てるヘアースタイル。2017.5.17 後楽園ホールで行われた「田口隆祐 vs 金丸義信」のセコンドに付いたときは、前髪をしっかり逆立てていた。
しかし、獣神サンダー・ライガー戦に限っては前髪は下ろしている状態。
私は、プロレスに対して素晴らしいと思うことは、このようなストーリーをちょっとした変化でも感じられることだと思う。
今回、「KAIENTAIDOJO代表」のTAKAみちのくで挑み、獣神サンダー・ライガーに勝利したことから、TAKAみちのくが獣神サンダー・ライガーを「超えた」とも考えられるし、恩返しが出来たとも考えられる。
それが、試合直後に感じる私の心境であった。
その答え合わせが、TAKAみちのくの試合後のコメントである。
TAKA「最後なんだろ? オイ! よっぽど衰えたかと思ってたけどよぉ、全然強ぇじゃねぇか。20数年前よぉ、アナタがいたから俺たちがここに上がれた。いまの俺がある。それは忘れちゃいねぇよ。正々堂々いこうとしたけどよ、全然敵わなかった。でもよ、20数年前の小僧はよ、少しだけど、アナタに近づけたと思ってるよ。これが最後のシングルかもしれねぇけどよ、これだけは言わせてくれよ……ありがとうございました。アナタは、俺の中でよ、やっぱヒーローなんだよ、ライガーさんよぉ。ありがとうございました!」
引用記事:新日本プロレス公式
- アナタがいたから俺たちがここに上がれた。
- いまの俺がある。
- 全然強ぇじゃねぇか。
- ありがとうございました。
- ヒーロー
・・・どの言葉をとっても感動しますね 涙
また、獣神サンダー・ライガーはこのようなコメントを残している。
ライガー「悔しいね。やっぱり悔しい、すっ転ぶと。ただ、長年みていただいてるマスコミの皆さんは、『ライガー、いつもスロースターターだから、こんな感じじゃねぇ』って思われてると思うし。ボク自身、まだ始まったばっかですね。今日が一戦目なので。これだけのメンバーなので、たぶん星の潰し合いになると思うし。他力本願じゃないけど、それは毎年『BEST OF THE SUPER Jr.』一戦目で負けたから、どうのこうのはないよ。負けは負けとしてね。また、明日からもこのリーグ戦をキッチリ闘って、優勝したいと思います。それから、ファンの皆さんから、『ライガー、このBEST OF THE SUPER Jr.が、これで最後だ』と凄く感傷的な励ましのメールとかいただいてるんですけど、ボク自身の中で感傷的なことは一つもないから。いままで十分闘ってきて、いろんなライバルがいて、いま新しい世代が自分の時代を築こうと頑張ってる中で、キッチリと己の存在というか、自分がいままでやってきたことがどこまで通用するのか、そういうのを確かめながらやってるんで。全然感傷的なことなんかないので、ファンの皆さんも声を出してね、『ライガー!』って。負けたら負けたで、『なにやってんだ!』ぐらいのヤジが飛ぶぐらい、そういう熱い声援が欲しいね。感傷的に見るのはやめてくれ。俺の色じゃない。それだけです。ファンの皆さんにちょっと言いたいなって思ったのは、そこだけなんで。今日は負けましたけど、明日“現チャンピオン”の高橋ヒロム選手。いまのチャンピオンがどれぐらい凄ぇのか。放送席ではよく見て、凄いのはわかってるけど、やはり肌を合わせて、どれぐらい彼が凄いのか見てみたいので、楽しみにしてます。そういう意味では、ホントに楽しみながら、最後の『BEST OF THE SUPER Jr.』楽しみますので、応援よろしくお願いします。ありがとうございました」
引用記事:新日本プロレス公式
今日 (2017.5.18)行われる、獣神サンダー・ライガー相手は、現IWGPジュニアヘビー級チャンピオンの高橋ヒロムである。
間違いなくオレはライガーさんを尊敬しています。間違いなくこの新日本プロレスジュニアと言うものを支えてきた人間であり上に持ってきた人間ですよ。それは間違いないです。
ただ、このようにも話している。
今は、怒りの獣神ではない。優しき獣神と・・・
つまりは、怒りの獣神で高橋ヒロムは闘いたいということだ、また、怒りの獣神で勝負して来い!というサインでもある。
もし、今日登場する獣神サンダー・ライガーが赤のコスチュームではなく「黒」または、別の色で登場してきたなら、それは「怒りの獣神」なので、ぜひ注目してほしい。
では。
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